吉野山の山桜
吉野山の桜は200種以上あると聞く。
一般の人は桜と言えば染井吉野だが、これは明治期に園芸家が病気にかかりにくい品種として大量生産をし、手間のかからないように開発したものである。
人によっては俗悪な桜と言い切る人もいるくらいだ。桜といえば古来日本では 山桜 。
あの国学者(本業は医者である)本居宣長が非常に愛した桜。吉野の山にはその山桜が多く植えられている。
宣長の和歌
敷島の 大和心を 人問わば 朝日に匂う 山桜花
がつとに有名だが、これを桜の花びらがハラハラと散る潔さを詠んでいるという人がいるが
そんな意味は全く無い。 朝日の中に艶やかに咲き匂っている(匂うは臭いではなく、色のこと)
様の見事さを詠んでいるのであって、戦時中の大和魂とは何の関係もないのである。
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