サックスで気持ち良くすごす束の間の休み
どういうことかというと、この曲はバラード、と呼ばれる
曲調で演奏されることが多いので、そのバラードに
ふさわしい譜割が求められます。
セオリーがあるわけではありませんが、
一般に、バラードはスウィングと呼ばれる
八分音符の不等なリズムによらないことが
多いのです。
それはどういうところから理解しないと
いけないか?というと、先程書いています、
古今の名演、というものをしっかり聴くことによって、
どのような譜割で演奏しているかが
聴き取れると思いますから、
そこから判断していただきたく思います。
そのうえで、メロディーをしっかり声で歌う、という
練習をしてみてください。
その前提を作った上で、今回の○○さんの演奏を
聴きかえしてみると、どこに問題があるか、
見えてくるはずです。
まずは最初の冒頭のフレーズの出だしの
場所がおそらく2拍めのアタマになっている
はずですので、その位置を確認してみましょう。
そして、そのあとのラの音の全音符の
延ばす長さが怪しいので、これも確認してください。
自分自身がしっかりとしたフレーズの
ひな形が頭に出来ていないと、
たまたま正しい位置にハマっている音符も
ただ単にその位置にいるだけ、という
演奏になります。
それは結果としては意志の無い音が
はめ込まれただけにすぎなくなり、
説得力のある音質でもなくなります。
今回の演奏はそれになってしまっていますので、
まずはそのポイントを修正してみましょう。
でも、誰しも譜面を見て吹くだけでは
最初はそんな状態です。
ここから自分の音楽のイメージに近づけること、
つまりは自分の音楽のイメージ自体をしっかりと
構築することが大切だ、ということを理解してください。
それがわかると自ずから音楽が活きてくるはずです。
抽象的な批評かもしれませんが、
まずは聴くことをしっかりとやって、
覚えてください。
次の演奏を楽しみにお待ちします。
次にプロの演奏。JOHN COLTRANE (こんな凄い人と比べること自体、能天気なのか・・・・)
次は矢野沙織による演奏
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