ジャズ・テナーサックス奏者4傑 スタン・ゲッツ
ジャズ・テナーサックス奏者4傑の最後は スタン・ゲッツ
(ウィキペディアを参考にさせてもらっています。)
1927年2月2日~1991年6月6日 フィラデルフィアのハーレムでユダヤ系ウクライナ人移民家庭に生まれる。
13歳の時父親にサックスを買ってもらい演奏活動開始。
練習場所はもっぱら、バスルーム。
16歳からバンドに参加、ベニーグッドマンなど色々な楽団で活躍。
1940年代後半、ウディ・ハーマンモダンオーケストラの組曲「サマー・シーケンス」の最終章「アーリー・オータム」の名演でクールジャズを代表するテナーサックス奏者としての名声を確立した。
*クールジャズとは1940年代に生まれてきた。黒人が作り出したビバップに対して白人よりの理知的でクールな印象を受けるジャズのこと。理知的だが、ビバップのような躍動感、感情を揺さぶるような迫力には欠ける。
クールジャズの代表的なジャズマンには次のような人がいる。
- レニー・トリスターノ (1919-1978)
- リー・コニッツ (1927-)
- スタン・ゲッツ (1927-1991)
- ジョージ・シアリング (1919-)
- ジェリー・マリガン (1927-1996)
- ウォーン・マーシュ (1927-1987)
- ギル・エヴァンス (1912-1988)
Stan Getz Early Autumn
early autumnの原曲をJo Staffordが歌っている。
ジャズのように原曲をアレンジして演奏する形態の音楽は、原曲を知ることによってより楽しめ、理解できやすいかな~なんて思います。
Stan Getz (スタン・ゲッツ) Autumn Leaves
麻薬に溺れ、モルヒネを買う金欲しさに武装強盗未遂事件を起こし、半年間服役した。
それにしても、チャーリパーカーやコルトレーン、マイルス・デイビスなど多くのジャズメンが麻薬に手を染める理由はなんだろうか。
麻薬をやれば逮捕されるという今の日本とはずいぶん違い、法律で縛られることがなかった時代だったからということもあるだろう。
繊細さゆえか、生活環境の劣悪さゆえか、それとも芸術での啓示を得るためなのか。
理由はひとつに限定できないだろうが、麻薬をやっても音楽はやめないのは、音楽活動において特別の状態を作り出してくれるということが大きな理由なんだろうね。
陶酔状態が音楽性を高めるという理由を良く聞くが、ヒッピーのLSDも似たような理由で使われた。
服役後スウェーデンに移住。ジャズからは離れて暮らしていた。
1961年 アメリカに帰国。アルバム「ジャズ・サンバ」で60年代のジャズ界でのボッサノバで名を馳せた。
Stan Getz and Charlie Byrd 04 Samba Triste
Stan Getz Quartet – Desafinado / Girl From Ipanema / Et Al – 1983
Stan Getz and Charlie Byrd 06 E Luxo So
1963年には「ゲッツ・ジルベルト」でグラミー賞4部門を独占する大ヒットを飛ばす。
収録曲は8曲
- イパネマの娘 – “The Girl from Ipanema” (Antonio Carlos Jobim, Vinicius de Moraes, Norman Gimbel) – 5:13
- ドラリセ – “Doralice” (Dorival Caymmi, Antonio Almeida) – 2:43
- プラ・マシュカー・メウ・コラソン – “Para Machucar Meu Coração” (Ary Barroso) – 5:03
- デサフィナード – “Desafinado” (Jobim, Newton Mendonça) – 4:00
- コルコヴァード – “Corcovado” (Jobim, Gene Lees) – 4:13
- ソ・ダンソ・サンバ – “Só Danço Samba” (Jobim, de Moraes) – 3:31
- 7.オ・グランジ・アモール – “O Grande Amor” (Jobim, de Moraes) – 5:24
- ヴィヴォ・ソニャンド – “Vivo Sonhando” (Jobim) – 2:52
このアルバムでイパネマの娘とコルロヴァードを歌っているアストラッド・ジルベルトは、「ゲッツ/ジルベルト」で歌うまではプロの歌手として歌ったことはなかった。デビュー作が空前の大ヒットとなった。
このアルバムでギターとヴォーカルを担当したヴァサノバ界の大物 ジョアン・ジルベルトは夫である。
Astrud Gilberto Stan Getz Ipanema 64
Stan Getz / Astrud Gilberto – Corcovado
1988年アルバム「スモール・ワールド」でサックスソロのゲスト演奏をしている。
その後アルコール依存症に苦しむも精力的に演奏活動を続け、晩年は肝臓癌を患い1991年入寂。
ジョン・コルトレーンも肝臓がんで1967年に亡くなった。共演しているYOUTUBEがあったので最後にどうぞ。
スタン・ゲッツも随分若いので30~35歳ぐらいか?
John Coltrane & Stan Getz: Hackensack (Rifftide)